歯周ポケットってご存知ですか?
  歯ぐき(歯肉)と歯の間に1mmくらいのすき間があります。このすき間のことを歯周ポケットと言います。歯みがきをちゃんとしないとこの歯周ポケットに歯垢がたまってしまいます。たまった歯垢が歯石をつくって、すき間を広げていき、これを繰り返していくことで歯ぐき(歯肉)が炎症を起こします。これが歯周病の第一歩、”歯肉炎”です。
  リンゴをかじった後に、血がリンゴについてたことはありませんか?
  歯肉炎の可能性がありますよ!歯肉炎になると歯ぐきが赤く腫れ、リンゴなどをかじったときに歯ぐきから血が出てきます。この歯肉炎をずっと放置しておくと症状が悪化していき、歯周炎になります。
歯周病は、歯と歯ぐきの間のブラッシングがちゃんとできていないのが原因になります。
  ちゃんとブラッシングをしましょう!!

  まず歯ぐき(歯肉)が赤く腫れあがります。歯を磨いたり、リンゴなどをかじったりすると出血します。
  歯周ポケットが深くなり、ポケットから出血したり、ウミが出たりします。この時、口臭を感じたりすることがあります。歯周病が進行するにつれ、ポケットが深くなっていきます。健康な歯周ポケットは2〜3mmといわれています。
  ポケット内の炎症が慢性化し、歯根膜、歯槽骨が先端部より溶けていきます。この時、歯が浮いた感じがしたり、口臭を感じたりします。強くかむと痛みを伴い、歯がグラつきます。歯を支えている骨(歯槽骨)がなくなり、歯周ポケットはどんどん深くなっていきます。歯周ポケットが深いと歯周病を起こす細菌が増殖し、炎症が進行していきます。
  歯根を支えている骨(歯槽骨)がほとんど溶けてしまいます。歯根が見える状態になり、歯のぐらつきがひどくなります。硬いものが食べられなくなっていきます。
こうなってしまうと、歯を抜くしかありません。

   歯周病の原因は、歯の周りにつく歯垢です。歯垢とは、歯ぐきに炎症を起こす細菌のかたまりです。歯周病の治療は、いかにこの歯垢を取り除き、歯の周りを清潔に保つかがキーポイントになってきます。
   まず、第一段階として歯ぐきの検査をしてどのくらい歯周病が進行しているかを調べます。それと同時に患者さんにブラッシングをしていただきどの程度歯垢が残っているかを確認します。検査終了後、スケーリングを(歯の周りについた歯垢、歯石を取り除く治療のこと)します。
歯ぐきの炎症が初期の段階だと、これで歯ぐきが健康な状態に戻ります。
   第二段階として、スケーリングとブラッシングによりどの程度歯ぐきの状態が良くなったかを検査します。炎症が残っていたり、歯周ポケットの深さがあまり変わっていないときは、もう一段階上の治療、ルートプレーニング(深い歯周ポケットの中をきれいにする治療のこと)を行います。
   第三段階として、第二段階で行った治療でどの程度歯ぐきが良くなったかを検査します。この段階で、5mm以上歯周ポケットにすき間があった場合、さらにもう一段階上の治療を行います。歯周外科といって、炎症を起こしている歯ぐきを深いポケットごととってしまう治療です。
   このような治療で、重症な歯周病でも、歯ぐきがよくなります。しかしこの段階で油断してしまうと、再発してしまう可能性があります。良くなった歯ぐきを維持していかなければいけません。
   第四段階として、患者さんに定期的に来院していただき、患者さんの歯の周りを徹底的にきれいにするクリーニングを行います。この時、ブラッシングがちゃんとできているかの確認もします。歯ぐきの健康を維持していくことは、患者さん一人では難しいことです。定期的に検査をして、再発しているようであれば、すぐに処置をします。良くなったからといって、油断はしないよう心がけてください。